汗っかきにはツボと上半身を圧迫
2020年3月 4日(水曜日)
よくある経験の浅い方向けの外為取引のテキストでは「差損が生じた時はナンピン買いを入れることによって、ポジション全体のコストをコントロールする事が出来る」などと書かれている事もありますが正直それはかなりの隠れたリスクが隠れています。
まず最初に、ナンピンの仕組みについてとても簡単に説明します。
一例として1ドル100円でドルを買ったとします。
$買いですので、ドル高に進むほど黒字が出るわけだが、思い通りに行かず95円まで円高・ドル安が進んでしまった。
その状況でポジションを保持し続けたら、マイナスをなくすためには5円分円安ドル高に進む必要があります。
投資家であれば、損失は出来るだけ早く無くしたいと願います。
このためはじめに取引したのと同じ分の$を売買します。
それによって、ポジション全体のコストは1ドル=97.50円まで低くすることができる。
つまり、2円50銭の幅で円安に推移すれば赤字を失くせます。
この流れがナンピン買いの仕組みです。
このとおり、ナンピンの理論をみると「もっともだ」という考えになるが、為替相場はそう簡単に思った通りにはなりません。
もとより、95円が底だということなど、誰一人としてわからないのである。
為替相場が相当に強い円高地合だとすると、1ドル=95円ではとまらず、円高にいく確率は高いです。
仮定として、97円50銭でナンピン買いをしたとしても、95円までドル安に向ったらナンピンしたポジションにも、マイナスが生まれてしまいます。
そういう状況では最初に取引したドルと合わさって、二重の損失が生じる事になります。
この通り、ナンピン買いは一筋縄でいきません。
であるなら、為替相場が自分の脚本とは反対の方向にさっさと進んだ場合いかなる方法で危険の確率を軽減すればいいのでしょうか。
こういう時には選択する方法は2つ。
まずひとつはあきらめて、損切りをする事です。
もうひとつの方法としては今現在、自分か保有している買いポジションを小さくする事によって、相場が回復するのをじっと待つことだけです。
少し受動的なやり方だと感じる人もいるでしょう。
だが、自分の持っている買いポジションに差損が生まれた場合一番適切な対策はこれ以上のものは考えられない。
確かに、机上では、ナンピン買いをする方法も効果的です。
けれどもナンピンは、自分自身が損失を出している場面にもかかわらず買いポジションを縮小するどころか、反対にポジションを買い増していく手段です。
この手法では、危険性をコントロールすることなど、どう頑張っても可能ではない察するべきです。
ナンピン買いを続ければ最終的には損を取り返せるかもしれません。
だがしかし、それ以前に資金がマイナスになってしまいます。
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